YouTubeの急上昇に載る仕組みを徹底検証してみた

急上昇ランキングの仕組み

YouTubeの急上昇に載る仕組みを徹底検証してみた

普段YouTubeを見る人は一度は見た事のある急上昇ランキング。急上昇に掲載されるとより多くの人の目にとまるようになり、特に上位10位以内のランキングに入ると再生回数が爆発的に伸びるようになります。
また動画を見てもらう事でチャンネル登録への機会も増え、なにかとメリットの多い急上昇への掲載ですが、急上昇入りする仕組みは何なのでしょうか?
過去の急上昇動画のデータを元に検証してみました。

YouTubeが急上昇入りする条件として公開している指標は次の4つ

【1】視聴回数
【2】動画の視聴回数の伸びの速さ(現在話題になっているか)
【3】視聴された地域
【4】動画の新しさ

まとめると、視聴回数が短期間で急激に伸び、世界のトレンドを取り上げている新着の動画が急上昇ランキングに入りやすいという事になります。

YouTubeは急上昇入りの他条件を明確にしていない

YouTubeヘルプには上にあげた指標の他にも様々な指標を組み合わせてランキングを表示していると記載されています。他の指標とは高評価数やコメント数、チャンネル登録者数も関係しているんでしょうか?様々な憶測が飛び交う急上昇の条件ですが、YouTube側は急上昇のアルゴリズムについて明確な答えを公表していません。
つまり『この視聴回数以上なら100%急上昇入り』というような絶対的な指標は誰にも分かりません。
ですが過去の急上昇ランキングのデータからこの条件なら急上昇に入りやすい傾向にあるというような予測を立てる事はある程度可能です。
無作為に選んだ急上昇ランキングをピックアップする事にします。

急上昇ランキングから得たデータ

≪1≫ 急上昇入りの動画投稿経過時間→5時間~4日前

急上昇入りする動画は5時間前~4日前の動画が大半を占めています。
この時間以外でもランキング入りする事は稀にありますが(何年も前の動画が急上昇入りする事もある)時間が経つほど急上昇入りが難しくなる傾向にあります。
YouTubeヘルプに記載されているように『動画の新しさ』はとても重要な指標になることが分かります。

≪2≫ 急上昇入りした時点での最少視聴回数の動画→約2000回再生

急上昇入りする上で視聴回数(あるいは再生時間)が関係している事は間違いないですが、視聴回数わずか2000回程度の動画でもランクインしています。
おそらく視聴回数2000回付近が急上昇入りのボーダーラインの模様。

≪3≫ 急上昇入りした時点での最少チャンネル登録者数→190人
急上昇に載るものはチャンネル登録者数100万人超えの動画もあれば上のような1000人未満のチャンネルも数多く見られます。
急上昇入りの条件としてチャンネル登録者数は影響しないと言えそうです。

≪4≫ 急上昇入りした時点での高評価の数
こちらも急上昇ランキングの動画を見ると評価数がバラバラな事が分かります。
チャンネル登録者数と同様ランキングに大きく影響する事はなさそうです。
※急上昇入りの条件とは無関係ですが、あまりに低評価が多い(高評価率が低い)動画だと低品質な動画だと見なされすぐ離脱してしまう視聴者が多くなるため『再生時間(再生維持率)』『チャンネル登録率』『関連動画の掲載減少』に影響してしまう事はあります。

<<5>>  急上昇入りする動画は1チャンネルにつき1個まで
同じチャンネルで2つ以上の動画が急上昇に掲載される事は現段階ではありません。
※追記 
2020年3月に同じチャンネルから3つの動画が急上昇入りしました。
4月にも同一チャンネルから複数の動画が急上昇入りしているためこちらに関しては仕様が変更された可能性があります。
同一チャンネルが急上昇TOP3を独占↓

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【急上昇ランキング検証まとめ】

【1】動画の短期間での視聴回数
急上昇入りしている動画の中には視聴回数30万回以上のものから3000回未満のものまで様々です。またYouTubeでは15分おきに急上昇ランキングが更新されます。
これらの事からただ単に視聴回数が多ければ良いというものではなく、短時間で爆発的に再生された動画が選ばれる可能性が高いという事です。
ただし瞬間的に何倍も伸びた動画でも視聴回数があまりに少ないと急上昇入りが難しく再生数2000回程度は必要と思われます。

【2】視聴回数の増加率
視聴回数1万回程度の動画でも急上昇入りしている理由として、この指標が大きくかかわっているはずです。
どの程度の時間間隔で計算しているのか、あるいは自分のチャンネル基準(動画の平均視聴回数)での比較なのか、増加率の詳しい計算方法は分かりませんが

動画A 50000再生→100000再生→増加率2倍
動画B 1000再生→10000再生→増加率10倍

の場合視聴回数だけでみると動画Aの方が圧倒的に伸びていますが増加率でみると動画Bの方がはるかに上です。
この増加率という指標によって動画Aより動画Bの方が優先的に急上昇入りする事も十分有り得ます。
チャンネル初投稿の動画でも急上昇入りする事があるのはこの【視聴回数の増加率】が大きく影響していると考えられます。

【3】動画の新しさ
投稿した動画が新しいほど急上昇に表示される可能性が高くなります。
急上昇ランキングの大半が5時間前~4日前の動画で占められています。
この期間を過ぎてしまってからの掲載は非常に難しいといえるでしょう。

【4】特定のクリエイターを優先的に急上昇入りさせるような事はない
これはYouTubeヘルプにハッキリと記載されていますが大物クリエイターだからという理由で急上昇入りしやすくなるという事はありません。
それでも急上昇ランキングに大物クリエイターの動画が数多く表示されるのはチャンネル登録者数が他チャンネルよりも圧倒的に多いので、動画を投稿するとより多くの人に視聴されるからです。
大物クリエイターの動画は急上昇入りする条件である『短期間で爆発的に伸びている動画』にあてはまる機会が圧倒的に多いのです。
またお金を払って急上昇入りさせるという事も出来ません(ニコニコ動画はお金を払って動画を宣伝する事によってランキング入りさせる事が出来る)。

【5】動画の新規率
最近のYouTubeはYouTuber同士のコラボ動画が頻繁に急上昇ランクインしています。
コラボのメリットは再生数の増加に加え普段はそのチャンネルの動画を見ないユーザー(いわゆる新規層)を取り込む事ができる事です。
急上昇入りの基準として動画の新規率(固定層ではないユーザーの視聴率)も影響していると考えられます。

【急上昇入りの恩恵】
急上昇ランキング上位5位までに入ると視聴回数30万~100万回の上乗せが期待できるといわれています。
メリットの方がはるかに多いので動画投稿者なら一度はランキング入りを狙ってみたいですね!

 

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