テトリスゲームの歴史
1980年代ソ連(現ロシア)で生まれたテトリス。
日本でもこれまでに数多くのテトリスゲームが発売され、今や「落ち物パズル」を代表するゲームとなりました。
今回は日本でヒットした作品を中心にテトリスゲームの歴史を振り返ります。
日本でテトリスが浸透したのは1988年
1988年にセガから発売されたアーケード版テトリス(セガテトリス)によってテトリスゲームが広く知れ渡る事となった。
この時は見る事のできるネクストミノは1つのみ、ハードドロップやホールド機能はなかった。
消去したライン数に応じてレベルが上がっていき落下速度も速くなる。
最大レベル(99)まで到達してもクリアとはならず、死ぬまで延々と続ける事ができたので上級者は1プレイで半永久的に遊ぶ事が可能だった。
1989年、モンスターソフト「ゲームボーイ版テトリス」誕生
1989年、任天堂からゲームボーイ向けに発売された「テトリス」が空前の大ヒット。
販売本数は約424万本で歴代ゲームボーイソフト売上1位となった(2位はスーパーマリオランドの419万本)。
この作品でテトリスゲーム初の「対戦モード」を搭載。
ライン消去によって相手画面がせり上がる仕様もここから確立した。
1993年、テトリス武闘外伝発売
1993年12月24日、対戦に特化した「テトリス武闘外伝」が発売された。
フィールドの一番上まで積み上げたら負けというルールは変わらないが、1P2Pでネクストミノを共有する事、使うキャラクターによって異なる必殺技を使って戦略性を高める事などこの作品独自のゲーム性が反響を呼んだ。
1998年、アーケード「テトリス・ザ・グランドマスター」発売
1998年8月、アリカ制作の「テトリス・ザ・グランドマスター(TGM)」がアーケードで発売された。
TGMは従来のテトリスゲームにはなかった最高速度「20G」を搭載、やりこみ要素のあるゲーム性により腕に自信のあるテトラー達を夢中にさせた。
2005年、アーケード「テトリス・ザ・グランドマスター3」発売
2005年3月、アリカ制作の「テトリスザグランドマスター3-Terror Instinct-」が登場。
今作からテトリミノを一時的にストックしておくホールド機能を追加、さらにワールドルールを搭載し一瞬で接地できるハードドロップができるようになった。
2006年、テトリスDS発売
任天堂から発売されたニンテンドーDS向けソフト「テトリスDS」は販売本数133万本の大ヒットとなりテトリス人口拡大に貢献した。
本作ではマラソンやパズル、ミッションなどの一人用モードに加え対戦モードも充実。
Wi-Fiを使い世界のだれかと1対1の対戦や4人対戦、またはフレンドとの対戦も可能にした。
対戦ルールでは従来のテトリス消しの他にTスピンという新たな攻撃リソースも導入され非常に奥の深いゲーム性となり、開幕TSDやDT砲、TKI、インペリアルクロス、TSTタワーなど主要Tスピンテンプレの多くはこの時代に生まれた。
2007年、テトリスオンライン誕生
テトリスオンラインジャパンが提供していたパソコン用テトリスゲーム。
一人用モードではCPU戦や40ラインタイムアタック等で楽しむ事ができ、対戦モードは1対1で対戦できる「ワンオンワン」部屋の他「6人対戦」部屋でプレイする事も可能。
LPMやAPMといった速度や攻撃力の数値化により、ある程度ユーザーの強さの目安になるものが生まれた。
今作からラインの連続消去で火力を送る事ができる「REN」を実装、さらに「T-Spin-Mini」判定となるTスピンも追加された。
2009年、携帯電話向けにテトリスリーグをリリース
2009年にジー・モードから携帯電話向けに「テトリスリーグ」が配信され携帯電話を使ったオンライン対戦が実現した。
「ONLINE」モードではレーティングシステムはなかったものの月ごとの勝率で全国ランキングの順位が変動する仕様だった。
対戦では攻撃反映までに4~5秒のラグはあるものの、一人用モードも充実しており当時ガラケー中心だった携帯電話向けゲームとしては非常に作り込まれた作品。
2014年、ぷよぷよテトリス発売
2014年、ぷよぷよとテトリスがコラボレーションした「ぷよぷよテトリス」がセガより発売された。
本作では落ち物パズルゲーの2大巨頭である「ぷよぷよ」と「テトリス」が夢の対戦を実現している。
もちろんテトリス同士でも闘う事ができ、個人主催のテトリスリーグ戦などの大会は現在でも「ぷよぷよテトリス」を採用している事が多い。
2019年、テトリス99がリリース
2019年2月14日、任天堂からスイッチ向けに「テトリス99」が配信された(開発はアリカ)。
今までのテトリスゲームとは違い99人の中から最後まで生き残る1人を決めるバトルロイヤル方式となっている。
ニンテンドーオンラインに加入していれば誰でも無料で遊ぶ事ができるためリリース当初から大ヒットしテトリス未経験者もこぞってプレイするようになった。
戦略の切り換えやバッジ獲得などバトルロイヤル方式ならではのシステムも導入されている。