10万円がわずか3年で3000万円に・・この正体は何?
2,3年前に10万円で購入できた物が今や3000万円の価値に。近年襲いかかる物価高もビックリするほどインフレとなった物の正体とは何なのでしょうか??
超インフレの正体はズバり、ポケモンカード
ポケモンカードは2021年に訪れたブームをきっかけに軒並み高騰するようになりました。
プロモカードと言われる限定品カードはもちろんの事、誰でも購入できた市販のパックに収録されていたカードでも数倍から数十倍値上がりするカードが続出しています。
なぜポケカバブルが起きたのか
コロナ以前は純粋にカードゲームをプレイするという事に重きを置かれていたポケモンカードですが、コロナの影響により人と面と向かって直接対戦するという事が難しくなっていきました。その結果従来のプレイヤーがコレクション目的としてカードを集めるようになります。カードの値段が上がっていくとポケカに興味がなかった人達も参戦するようになり2021年頃からレアリティの高いカードを中心に値段が高騰するようになりました。
わずか3年で300万円の価値になったリーリエSR
ポケカバブルを象徴するような値上がりを見せたのが2017年10月に発売されたサン&ムーン・ハイクラスパック「GXバトルブースト」に収録されていたリーリエのSR(通称がんばリーリエ)カードです。
引用:カードラッシュより
こちらのカードは発売当初からパックの当たりカードとして扱われていたのですが、メルカリ等のフリマサイトでは発売後数カ月間は美品を7000円程度で購入できました。
ポケカの買取チラシ更新しました!
がんばリーリエSR 7000円、
テテフRR 3400円など。
さらに、SM以降のGXは50円、Rは10円買取保証!(キズありなど一部カードは保証対象外になります。買取保証は予告なく終了する可能性がありますご了承ください。)
ぜひ!#ポケカ pic.twitter.com/Vmv3j1ZfNe— フルコンプ吉祥寺店 (@kichi_fullcomp) July 30, 2018
2018年夏頃から3万円まで値上がりしたリーリエですが、レギュレーション落ちした2019年から再び値下がりしたため2020年のはじめの頃は1万円程度で購入する事ができました。
【ポケカバブル到来、1枚100万円を超える】
一時期1万円以下で取引されていたがんばリーリエですが、2021年初には10万円を超え2022年初には30万円、2022年末には100万円にまで膨れ上がりました。
そしてそのカードがPSA10(状態最高ランク)鑑定された物であれば300万円近くの値段で取引される事もあります。
以前はポケカをコレクション目的で楽しむユーザーは少数だったとはいえ、リーリエはポケモン界でトップクラスの人気を誇る女の子キャラだったので買い集めてた方もいたのではないでしょうか。この頃から美品リーリエを10枚所持していたならば、そのカードはわずか3年で10万円から1000万円~3000万円のカードになったという事です。
TCGやビックリマンなどのコレクション品において値段が高騰する物は一般的に限定品や相当古い物などの入手困難な物に限られます。しかもすぐに値段が上がるという訳ではなく時間をかけて徐々に上がっていく事が多いのです。
「メルカリ等のフリマやヤフオク利用者であれば誰でも1万円で購入できた」
という敷居の低さで手に入れる事ができた物がわずか2,3年で何百倍の価値に膨れ上がった事がポケカバブルの恐ろしさを物語っています。
ポケカバブルははじける?
2021年~2022年にかけてバブルになったポケカですが最近ではその人気に陰りが見えはじめています。
リーリエやアセロラなどの人気カードやプロモなどの限定品カードを除いて値下がりしているカードが増えてきているのです。
とはいえポケカの土台にあるのは「ポケモン」という何十年も人気を保持している世界最強のコンテンツです。
ポケモンゲーム自体の人気が廃れない限り、価値が大きく落ちる事は考えにくいですが短期的な目で見れば急落する事は十分ありえるので、特に流通数が多いサン&ムーン以降のカードの今後の相場に関しては注意が必要です。